Binance.USの市場深さ、SECの訴訟後、6月に76%減少

Binance.USは、先週の米国証券取引委員会による訴訟で、複数の証券違反が指摘されたことを受け、市場メーカーやトレーダーが一斉に取引所から離れていることがわかっています。

訴訟からわずか1週間後、Binance.USの17のトークンの集計市場深度によって測定される流動性は、Kaikoのレポートによると76%減少しました。Binanceの米国部門は、4月の20%からわずか4.8%に米国市場シェアも低下しました。

訴訟の前日である6月4日には、市場深度が3400万ドルであったのに対し、レポートによると、月曜日には市場深度が700万ドルになりました。

SECは、Binance.USの運営会社であるBinanceと、創業者兼CEOのChangpeng “CZ” Zhaoを訴えました。Binanceグローバルも6月初め以来7%の市場深度の低下を見ています。

「Binanceの市場深度は、訴訟の直後には増加したものの、週末にはオルトコイン市場が売却されたことにより低下しました」とKaikoのレポートは述べています。

Binanceだけが市場深度の低下に苦しんでいるわけではありません。先週SECに訴えられた米国のCoinbaseも、同じ期間に流動性が16%減少しました。

「流動性の急激な低下は、市場メーカーが神経質になり、波乱による損失やFTXの崩壊により、彼らの資産が取引所に巻き込まれる可能性があることを避けたいと考えていることを示唆しています」とKaikoのレポートは指摘しています。

レポートは、Binance.USの市場シェアが6月に4.8%に低下した一方、Coinbaseの市場シェアが先週46%から64%に増加した理由は不明だとKaikoは述べています。